コーチとして生きる 〜私達にとって仕事とは何か〜

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コーチとして生きる

1.好きな人と好きなときに仕事をする

私は、義務感だけで仕事をしているすべての人が本当に自分のやりたいことを思い出し、その実現に向けて進んでいくことを心から応援しています。

そのことが私の人生の目的だからです。

私は小中高と国語と作文が苦手でした。それが理由で理系に進んだくらいですからこれまで作家という職業はまったく考えたことがなく、最も縁遠い仕事くらいの感覚でした。そんな私がまったくのゼロから本を出版する訳ですから、皆さんも自分の盲点の中に心からやりたいことが隠れている可能性が十分にあります。

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それでは、私たちにとって仕事とは何でしょうか? 多くの人にとって仕事とは、生活費や子供の学費を稼ぐための手段です。

私たちがこの資本主義社会で生きていくためには、生活費を稼ぐことが絶対に必要です。私自身、生活のために当たり前のように40代まで仕事を続けてきた訳であり、それに疑いを持ったことがありませんでした。

偶に、自分の大好きなことを仕事にしている人をTVや雑誌なので見ることはあるものの、そんなことを実現できているのは一部の芸能人か有名人くらいだろうという感覚です。

しかし、私は誰でも本当に心から願えば自分の大好きなことを仕事にすることができると信じています。
ここで大切なことは、繰り返しになりますが、生活費を稼ぐことは絶対に必要だということです。生活費のための仕事であれば、その目的のために仕事をすればよいのではないでしょうか。心からやりたいことは別に実現すればよいのです。

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職場に行けばあなたは否応なく競争に巻き込まれ、他人に勝つこと、他人よりも優れた成果を出すことが自己実現であるかのような世界に強制的に身を置くことになります。

そして、あなたは他人に勝つことで自分は成功すると錯覚してしまうのです。なぜなら、あなたの周りにいる人達全員がその考え方に頭の天辺まで浸かっていて、あなただけが異なる考え方をすると変だと思われるような環境に自らを置いているからです。

私は20年以上の会社員生活を通じて感じたことは、どの会社も個性や風土はあるものの、日本企業は非常に良く似ているということです。会社が存続するうえで競争は避けて通れません。その競争原理を会社の中に持ち込み、私たちは社内での競争に勝つことによって自分という人間の価値が高まると錯覚しています。ですから、会社を辞めた後も自己紹介するときに元何々会社の部長というような話をするわけです。

これがどれだけ寂しいことか言っている本人はおそらく気づいていません。しかし、それしか自分の価値をアピールできるものがないと思い込んでいるわけです。

会社に勤務しているすべての人は、社長にならない限りいつかは負けます。負けた側に立つのがいつになるかというだけの話です。その負けが訪れるタイミングを先延ばしするためだけに、あなたはがんばっているのではありませんか?

他人に勝つためにあなたが必死に働いているとき、一番特をする人が誰であるかを考えればそれがいかに上手く設計された社会のシステムであるかに気づくはずです。そして、あなたががんばって競争に勝ち続け、いつか負け意気消沈しているとします。そのような層の人達は、生産性が上がらない、人件費が高すぎる等の理由で会社からリストラされることがなんと多いことでしょうか。このシステムが一体誰のために設計されたものなのかを良く考えれば、それはあなたの自己実現のためでないことがよく分かるはずです。

生命保険会社が行っている広告で、家族への愛のために生命保険に入りましょう、というキャンペーンを見たことがあります。あたかも生命保険に入らない人=家族への愛のない人であるかのような印象を与える広告ですが、良く考えればそんなことはあるはずがありません。生命保険に入るか否かと家族への愛は何ら関係がないのです。会社で一生懸命働くことが自己実現になるというメッセージを見るたびに、会社で一生懸命働くことと、自己実現との間に因果関係などないと思わざるを得ないのです。会社で働くことと、自己実現は、その人の心が決める問題であり、生活のために働いている人にとって自己実現の場は他にあると考える方が自然です。

生活のために社会が構築した競争システムの中に身を置かざるを得ない私たちは、このような他人が仕掛けた価値観に頭の中が支配されていることを認識し、これらの価値観はあなたが生まれながらに持っている本当の自分、本当の望みとは根本的に異なるものだということを自分なりに整理する必要があります。そうしなければ、何が自分らしいのかも見えてこないのではないでしょうか。

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以前、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が大ヒットしました。私も見ましたが、本当にすばらしい映画だでした。大ヒットした映画ですのでご覧になった人も多いと思いますが、主人公である千尋が湯婆婆に「ここで働かせてください」とお願いするシーンがあります。そして、湯婆婆から「千尋」という名前を奪われ、「千」という名前を付けられてしまいます。千は仕事を始めますが、仕事を夢中でしているうちに自分が本当は誰であったか、自分の本当の名前を忘れてしまいそうになるのです

あなたが他者の設計した競争システムの中で仕事をするとき、あなたに同じことが起きていないでしょうか。あなたは、親が付けてくれた名前を忘れ、自分が本当は誰であったのかも忘れ、ただひたすらマシーンになり、心からの喜びを感じられなくなっているのであれば、それは生活費のための仕事であって、あなたが心からやりたいことは他にあるということです。そして、この心からやりたいことを見つけないまま、生涯を終えてしまう人がなんと多いことでしょうか。日本の生産性が世界に劣ると言われ続けていますが、私が会社員生活を20年間以上した経験から感じることは、やりたくもないことをひたすらやらされているからであると考えています。すべての人が本当に自分の心からやりたいことをやり始めたとき、それは日本を根本から元気づける原動力になると心から信じています。

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